眼科処方箋の見方
①遠用(FOR DISTANCE)
遠くを見るための度数です。一般的には近視、遠視、乱視の方に用いられます。
②近用(FOR READING)
近くを見るための度数です。 一般的には老視(老眼)の方に用いられます。
この度数では遠くはよく見えません。
③R・L
眼の左右を表します。R=右眼 L=左眼
④SPH(球面度数)
近視や遠視の矯正に必要な度数を意味します。マイナス(-)が表記されている場合は近視系、プラス(+)が表記されている場合は遠視系の度数です。この数値が大きいほど度は強くなります。
SPH=Spherical Lens(球面レンズ) の略です。「S」と略して表記されることもあります。
⑤CYL(円柱度数)
乱視の矯正に必要な度数を意味します。視力において乱視矯正が必要な人のみ表記されます。
上記の処方箋は近視系の眼で右眼のみ乱視度数が必要な眼であることを意味しています。
CYL=Cylindrical Lens(円柱レンズ) の略です。「C」と略して表記されることもあります。
⑥AXIS(乱視軸)
乱視度数をどの方向に設定するかを意味します。乱視軸は人によって様々で、異なった方向に設定するとかえって見えづらくなる場合もあります。乱視軸は1°~180°までの角度で表されます。
AXIS=軸という意味で「Ax」または「A」と略して表記されることもあります。
⑦PRISM(プリズム)
MiRZA度付きインサ-トレンズでは、使用しない数値です。
⑧BASE(基底方向)
MiRZA度付きインサ-トレンズでは、使用しない数値です。
⑨PD(瞳孔間距離)
MiRZA度付きインサ-トレンズでは、使用しない数値です。
左右の眼の瞳孔(瞳の中心)間距離を意味します。顔の中心線から左右の距離を測るため、必ずしも左右同じ数値とは限りませんが、左右同じ値の場合、足した数値を表記することもあります。
例)右PD32㎜+左PD32㎜=PD64㎜
PD=Pupil Distance(瞳孔間距離)の略です。